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コルチゾールと筋肉の関係

筋トレをしている多くの方が、コルチゾールというワードを耳にしたことがあるのではないでしょうか。

この記事ではコルチゾールが筋肉に与える影響や、分泌されるタイミング、抑える方法などについて解説していきます。

是非最後まで読んで参考にしてみてください。

コルチゾールとは?

コルチゾールは、人体において極めて重要な役割を担うステロイドホルモンの一種です。副腎皮質と呼ばれる腎臓の上部に位置する腺から分泌され、このホルモンは、体内の多くの生理的プロセスを制御しています。コルチゾールは、精神的、肉体的ストレスを受けた時に分泌が増加するため、「ストレスホルモン」として広く知られています。

まず、コルチゾールは免疫系に対して強力な影響を及ぼします。体がストレスを受けたとき、コルチゾールは免疫系の活動を一時的に抑制することで、過剰な炎症反応を防ぎます。この機能により、体は異常な免疫反応を回避し、外部からの感染や傷害に対する防御を適切に調整することが可能となります。

さらに、コルチゾールは血糖値の管理にも重要な役割を果たしています。食事の摂取がないときやエネルギーが必要なとき、コルチゾールは肝臓に対してグルコースの生成を促進し、血糖値を上昇させます。これにより、脳や体の他の重要な器官が必要とするエネルギーを確保します。

また、コルチゾールは代謝プロセスにも関与しています。タンパク質や脂肪の分解を促進し、エネルギーとして利用できる形に変換します。この作用により、身体が長期間のストレスに耐えうるエネルギー供給を維持することが可能となります。

さらに、コルチゾールは記憶や学習の過程にも影響を与えることが知られています。適度なストレスは認知機能を向上させる一方で、過剰なストレスが長期間続くと、記憶力の低下や学習能力の阻害が生じる可能性があります。

以上のように、コルチゾールは人体の様々な機能を調節し、ストレスに対する適切な反応を促進する重要なホルモンです。しかし、慢性的に高いコルチゾールレベルは、免疫力の低下、体重増加、血圧上昇、骨密度の低下などの健康問題を引き起こす可能性があるため、バランスのとれた分泌が重要です。

副腎疲労とコルチゾールの関係性

副腎疲労という概念は、副腎が慢性的なストレスの影響で過労状態に陥り、その結果としてコルチゾールなどの重要なホルモンの分泌が低下することを指します。副腎は腎臓の上に位置し、身体のストレス応答を調整する重要な内分泌腺であり、特にコルチゾールの分泌を通じて血糖値の調整、エネルギーの供給、免疫機能の制御を担っています。コルチゾールはまた、心拍数の調整や血圧の維持、さらにストレスに対抗するためのサポートをするなど、体の多くのシステムに関与しています。

慢性的なストレスが続くと、副腎は常に高いレベルのコルチゾールを分泌し続けなければならず、その結果として副腎が疲弊してしまいます。この状態では、副腎は必要な量のコルチゾールを適切に分泌することができず、身体は慢性的な疲労感を感じるようになります。これにより、精神的には無気力感や落ち込み、イライラなどの感情が頻繁に現れるようになり、日常生活において集中力や意欲が低下することがあります。これらの精神的な影響は、人間関係や仕事のパフォーマンスに悪影響を及ぼし、結果として周囲の人々に迷惑をかけることもあるため、個人の生活の質を大きく損なう要因となります。

さらに、副腎疲労が進行すると、身体的な症状も顕著になってきます。具体的には、朝の目覚めが悪くなり、眠気が取れずに起きられない状態が続くことや、一日を通して疲れやすく、何もしていなくても疲労感を感じることが多くなります。これにより、日常の活動が制限され、特に夕方にはエネルギーレベルが極端に低下することがあります。また、免疫力が低下するため、風邪やインフルエンザといった感染症にかかりやすくなり、体調を崩すことが増える可能性があります。これにより、身体の回復力も弱まり、慢性的な体調不良に悩まされることが増えるかもしれません。

副腎疲労の影響は、単なる肉体的な疲労を超えて、生活全体に広がることが多く、特に生活リズムや食生活に大きな影響を与えます。生活リズムの乱れは、睡眠の質の低下や日中の活動能力の低下を引き起こし、結果として食欲の変化や栄養の偏りが生じることがあります。特に、ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌が不安定になることで、炭水化物や甘いものに対する渇望が強くなり、結果としてバランスの取れた食事が難しくなることがあります。これにより、栄養不足や過剰摂取が生じ、体調を悪化させる悪循環に陥ることも少なくありません。

このような副腎疲労に関連する症状や影響は、しばしば「気持ちの問題」や「単なる疲れ」として軽視されがちですが、その背後にある身体的なメカニズムは深刻であり、適切な対応が求められます。ストレス管理は、副腎疲労の予防と改善において重要な要素であり、ヨガや瞑想、運動、趣味に時間を割くことで、ストレスレベルを低くすることができます。また、栄養管理も同様に重要であり、ビタミンCやB群、マグネシウムなどの栄養素を十分に摂取することが、副腎の健康をサポートするために役立ちます。さらに、良質な睡眠を確保することも重要であり、規則正しい睡眠習慣を持つことで身体の回復を促進することができます。

副腎疲労と考えられる症状がある場合は、まずは医療機関での診断を受け、適切な治療を受けることが推奨されます。自己診断で不必要な治療を行うことは避けるべきであり、医師や栄養士の指導のもとで生活の見直しを行うことが重要です。特に、生活習慣の改善は、副腎疲労の症状を軽減し、健康を向上させるための基本的なステップとなります。

コルチゾールが筋肉に与える影響

コルチゾールは、筋肉の発達において筋肥大を抑制するホルモンとして知られています。筋肉が合成される過程には、アナボリックとカタボリックの二つの相反するプロセスが関与しています。アナボリックとは、体内でタンパク質やアミノ酸を基に筋肉が合成される現象を指し、これは筋肉の増強や修復を促進します。一方、カタボリックとは、筋肉を分解してエネルギーとして利用するプロセスを意味し、通常、これらのプロセスはバランスを保ちながら機能していますが、アナボリックがカタボリックを上回るときに筋肥大が起こります。コルチゾールはカタボリックホルモンの一種であり、ストレスやハードな運動、低血糖などの状況で分泌が増加し、高レベルのコルチゾールは筋肉のタンパク質を分解し、アミノ酸に変えてエネルギーとして利用するため、長期的には筋肉の減少を引き起こす可能性があります。一方、筋肉の合成を促進するホルモンとしてはテストステロンが知られており、これらのホルモンのバランスが筋肉の成長に重要です。筋肥大の過程でコルチゾールは悪者とされがちですが、実際には健康維持に不可欠なホルモンであり、免疫系において重要な役割を果たし、感染や炎症から体を守るために必要です。また、コルチゾールは脂肪の代謝にも関与しており、脂肪をエネルギーとして利用するためのシグナルを脳に送る役割も担っています。したがって、コルチゾールの影響を完全に排除するのではなく、コルチゾールの役割を理解し、ストレス管理や適切な栄養、十分な休息を通じてコルチゾールレベルを適正に保つことが筋肉の発達を促進し、健康を維持するための鍵となります。

コルチゾールの分泌が高まるタイミング

①朝の起床前後

朝の起床前後の時間帯においては、コルチゾールは体が目覚めるための準備を整える役割を果たします。通常、夜間にコルチゾールのレベルは低下し、睡眠を促進するように調整されますが、夜明けが近づくとそのレベルは自然に上昇します。この過程は「コルチゾール覚醒反応」と呼ばれ、体が新しい一日を始めるための準備を整えるために不可欠です。

このホルモンは、起床時に血糖値を上昇させることによって、脳や筋肉に必要なエネルギーを迅速に供給します。また、血圧を上昇させることによって、体内の各組織に酸素と栄養を効果的に届けるための循環を改善します。これらの生理的変化は、目覚めの際に体が迅速に外部の刺激に対応できるようにするためのものです。日光を浴びることで体内時計をリセットし、また音の刺激に対応するために、コルチゾールの分泌は非常に重要な役割を果たします。

②空腹時

空腹時におけるコルチゾールの増加は、生存に必要なエネルギーを確保するための身体の自然な反応です。食事の間隔が長くなると、身体はエネルギー源として筋肉のタンパク質を分解し始めます。これは、特に7時間から8時間以上何も食べていない状態が続くと顕著になります。このプロセスにおいて、筋肉の分解によって生成されるアミノ酸はグルコースに変換され、身体の主要なエネルギー源として利用されます。

しかし、筋肉の分解は、筋肉量の減少や基礎代謝の低下につながる可能性があり、健康維持や筋力向上を目指す人にとっては望ましくありません。そのため、定期的な食事によって栄養を摂取し、体内のエネルギーバランスを維持することが重要です。特に3時間から5時間ごとに食事を摂ることで、コルチゾールの分泌を抑え、筋肉の維持と成長を促進することができます。適切な栄養摂取とタイミングを意識することで、身体のストレス反応を最小限に抑え、健康的なボディーメイクをおこなうことが可能です。

③長時間のトレーニング時

これは、身体がエネルギーを必要とする際に筋肉のタンパク質を分解してエネルギーを生み出すための自然な反応です。トレーニング内容や強度、インターバル、使用する重量によってコルチゾールの分泌量は変化しますが、一般的にトレーニングが長時間に及ぶほど分泌量が増加する傾向にあります。

具体的な時間や分泌量の変化については明確な基準はありませんが、例えば1時間のトレーニングと3時間以上のトレーニングを比較した場合、コルチゾールの分泌量が約20%増加することが示されています。ただし、これは極端な変化ではなく、個々の身体の状態やトレーニング内容によっても変動します。

トレーニング中のコルチゾールの分泌を抑制するための方法の一つとして、カフェインを摂取することが挙げられます。カフェインは中枢神経を刺激し、疲労感を軽減するだけでなく、コルチゾールの分泌を一時的に抑制する効果もあります。具体的には、150mg以上のカフェインを摂取することで、トレーニング中のコルチゾールの分泌を効果的に抑制することができるとされています。このように、適切なカフェイン摂取を行うことで、筋肉の分解を最小限に抑え、効果的なトレーニングをサポートすることが可能です。ただし、過度なカフェイン摂取は健康に影響を及ぼす可能性があるため、適量を守ることが重要です。

コルチゾールを抑える3つの方法

①ストレス管理

ストレス管理はコルチゾールを抑えるための重要な手段となります。

ストレスが蓄積すると、体はそれに対処するためにコルチゾールを分泌し続け、結果的に慢性的なストレス状態を招く可能性があります。これを防ぐためには、日常生活においてストレスを適切に管理することが重要です。

例えば、瞑想や深呼吸といったリラクゼーション技法は、心身の緊張をほぐし、ストレスを軽減するのに効果的です。ある研究によれば、これらの方法を用いることで、コルチゾールの分泌が約15%抑制されることが示されています。

したがって、毎日5分から10分程度の瞑想や深呼吸を行う習慣をつけることで、ストレスを和らげ、結果的にコルチゾールの分泌を抑制し、心身の健康を維持する助けとなります。

②良質な睡眠

睡眠はコルチゾールレベルに直接的な影響を与えるため、良質な睡眠を確保することはストレスホルモンであるコルチゾールの分泌を抑制する上で非常に重要です。

研究によれば、1晩の睡眠時間が6時間未満の人は、8時間の睡眠を得た人に比べてコルチゾールレベルが約50%高いことが示されています。このような睡眠不足の状態が続くと、体は常にストレスを受けていると認識し、コルチゾールの分泌が慢性的に増加する可能性があります。これにより、体の免疫機能の低下や体重増加、気分の不安定など様々な健康問題を引き起こすリスクがあります。

そのため、毎晩7〜8時間以上の質の高い睡眠を確保することが推奨されます。質の高い睡眠を得るためには、規則正しい睡眠スケジュールを維持することや、就寝前にリラックスできる環境を整えることが重要です。具体的には、就寝前の1時間は電子機器の使用を控え、寝室を静かで暗く、快適な温度に保つことが効果的です。これらによって、体の自然なリズムを整え、質の高い睡眠を促進することで、コルチゾールの分泌を効果的に抑制することができます。

③適切な栄養摂取

特に、タンパク質とオメガ3脂肪酸の摂取が効果的です。トレーニング後30分以内に約30gのタンパク質を摂取すると、筋肉の修復と成長を促進するだけでなく、運動によって一時的に増加したコルチゾールの分泌を抑える効果があります。このため、プロテインを利用することが推奨されます。

また、オメガ3脂肪酸は抗炎症作用を持ち、コルチゾールレベルの低下に寄与します。1日2.5gのオメガ3脂肪酸を摂取することで、コルチゾールのレベルが20%低下したという研究結果があります。これを実現するためには、サバやサーモンなどの青魚を毎日100〜200g摂取することが効果的です。これらの魚は、タンパク質も豊富に含んでいるため、一石二鳥の栄養源となります。

さらに、腸内環境の改善もコルチゾールの抑制に役立ちます。プロバイオティクスを含む食品を摂取することで、腸内の善玉菌が増加し、コルチゾールのレベルを約10〜15%低下させることが期待できます。また、アダプトゲンとして知られるアシュワガンダは、ストレス反応を調整し、コルチゾールの分泌を約25〜30%低下させる効果があるとされています。

まとめ

筋肥大を目指す際には、コルチゾールの影響を軽減することが重要ですが、コルチゾールはストレスに対処し、エネルギーを供給するために必要なホルモンでもあります。

コルチゾールの役割や必要性をしっかりと理解することが大切です。

そのうえで、瞑想や深呼吸などのストレス管理を日常的におこない、毎日7時間以上の良質な睡眠を心がけ、タンパク質、オメガ3脂肪酸などの適切な栄養摂取をしていくことによって、コルチゾールの過剰分泌を抑えることができ、効率よく筋肥大させていくことができます。

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