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糖質とは?その役割と適切な摂り方について

三大栄養素の一つである糖質はご存じの方がほとんどだと思います。

ただ、糖質にはどんな種類があって、どのような役割があるのか、詳しくはわからない方も多いのではないでしょうか。

この記事では、糖質の種類や役割、適切な摂取量やタイミングなどを分かりやすく解説していきます。

是非最後までご覧ください。

糖質とは何か?

糖質は、炭水化物の一部であり、私たちの体にとって主要なエネルギー源として機能します。炭水化物は大きく分けると糖質と食物繊維に分類され、その中でも糖質はエネルギーに直接変換されやすい特性を持っています。糖質は体内で効率的に消化・吸収され、私たちの日常的な活動や運動、さらには脳の働きに必要なエネルギーを供給します。

糖質は分子構造により、単糖類、二糖類、多糖類の3つの種類に分かれています。

単糖類

単糖類は最もシンプルな構造を持つ糖であり、体内に吸収されると直接的に血液中に入り、血糖値を急速に上昇させる働きがあります。単糖類にはグルコース(ブドウ糖)、フルクトース(果糖)、ガラクトースがあり、これらはバナナ、リンゴ、ブドウ、蜂蜜などに多く含まれています。グルコースは私たちの身体が最も簡単に利用できる糖の形態であり、特に脳のエネルギー源として重要です。

二糖類

二糖類は二つの単糖が結合した構造を持つ糖です。食事で摂取されると、まず酵素によって単糖に分解され、その後体内で吸収されます。代表的な二糖類としては、スクロース(ショ糖)や、乳製品に含まれるラクトース(乳糖)があります。スクロースはグルコースとフルクトースが結合した形で、砂糖や多くのお菓子に含まれ、甘味の主成分となっています。ラクトースはグルコースとガラクトースから成り、牛乳、ヨーグルト、チーズなどの乳製品に特有の糖です。単糖類に比べてエネルギー供給に少し時間がかかりますが、依然として比較的速やかに吸収される糖です。

多糖類

多糖類は、非常に多くの糖が長鎖で結合した複雑な構造を持つ糖です。でんぷんやグリコーゲンがこのカテゴリーに属します。多糖類は単糖類や二糖類に比べて消化に時間がかかり、分解される過程でゆっくりとエネルギーが供給されます。そのため、血糖値の急激な上昇を避け、持続的なエネルギー源として働きます。でんぷんは米、パン、パスタ、ジャガイモ、サツマイモなどに多く含まれ、私たちの主食として重要な役割を果たしています。また、肝臓や筋肉に蓄えられるグリコーゲンも多糖類の一種で、体が必要に応じてエネルギーを取り出すための貯蔵形式です。

このように、糖質はその構造や種類によって消化吸収の速度が異なり、それぞれが異なる形でエネルギー供給に貢献しています。日常的な活動から激しい運動まで、私たちの身体は適切なタイミングで異なる糖質を利用することで、安定したエネルギー供給を確保しています。

糖質の役割

糖質は、私たちの体にとって主要なエネルギー源としての重要な役割を果たしています。摂取された糖質は、まず消化されてグルコースという形に変換されます。このグルコースは血液を通じて全身の細胞に供給され、エネルギーとして利用されます。

グルコースは、特に脳にとって唯一のエネルギー源であり、脳の正常な働きに必要不可欠です。脳は体重の約2%ほどしかないにもかかわらず、全エネルギー消費量の約20%を必要とします。つまり、十分な糖質が供給されないと、脳の活動に悪影響が及び、集中力や判断力、記憶力が低下することがあります。

また、筋肉も糖質を重要なエネルギー源として利用します。運動をする際、特に強度の高い運動や短時間での高出力が求められる運動では、糖質がエネルギー源として使われます運動時には、筋肉に貯蔵されたグリコーゲンという形で蓄えられた糖質が速やかに分解され、ATP(アデノシン三リン酸)というエネルギー分子を生成します。このATPが筋収縮を可能にし、運動パフォーマンスに直結します。

糖質過不足のリスク

⒈糖質過多のリスク

糖質を過剰に摂取すると、体内に余分なエネルギーが蓄積されます。この余剰エネルギーは脂肪として体内に貯蔵されるため、結果的に体脂肪率の増加や肥満を引き起こすことになります。肥満は糖尿病や心疾患、高血圧など、さまざまな生活習慣病のリスクを高めるため、糖質の摂取量には注意が必要です。

特に、白砂糖などの「精製された糖質」は、血糖値を急激に上昇させる特性があります。これにより膵臓からインスリンが大量に分泌され、血糖値を急速に下げることが起こります。この血糖値の急上昇と急降下は、空腹感を誘発し、結果としてさらに多くの糖質を摂取してしまう悪循環を生みやすくします。これが肥満であったり、長期的にはインスリン抵抗性を高め、2型糖尿病のリスクを増加させる原因となります。

さらに、精製された糖質は栄養価が低く、ビタミンやミネラルなどの微量栄養素をほとんど含んでいません。このため、精製糖質の多い食事は「空っぽのカロリー」をもたらし、栄養バランスの乱れやエネルギーの過剰摂取を引き起こしがちです。その結果、慢性的な疲労感や栄養不足による免疫力の低下など、健康全般に悪影響が及ぶこともあります。

⒉ 糖質不足のリスク

極端に糖質を制限するダイエット法、例えばケトジェニックダイエットのようなものは、一部の人にとって効果的であってもリスクを伴うことがあります。糖質の摂取量を極端に減らすことで、体はエネルギー不足に陥り、その代わりに脂肪とタンパク質をエネルギー源として利用し始めます。この状態は「ケトーシス」と呼ばれ、体脂肪をエネルギーに変える代謝状態です。これにより体重が減少することがある一方で、長期間続けるといくつかの弊害が生じる可能性があります。

まず、糖質が不足することで、脳や神経系に十分なグルコースが供給されなくなります。脳は通常、主にグルコースをエネルギー源として利用しており、これが不足すると集中力の低下、思考能力の鈍化、さらには気分の落ち込みなどの症状を引き起こすことがあります。

また、身体は糖質が不足するとタンパク質を代替のエネルギー源として利用し始めます。これにより、筋肉のタンパク質が分解され、筋肉量の減少が起こりやすくなります。筋肉量が減ると、基礎代謝が低下し、エネルギー消費量も減少するため、リバウンドのリスクが高まります。筋肉量が減少することで、運動パフォーマンスが低下し、疲労感が増大することもあります。

さらに、長期間の糖質不足は栄養バランスにも悪影響を及ぼす可能性があります。例えば、野菜や果物などの糖質を含む食品には、ビタミンやミネラル、食物繊維などの栄養素が豊富に含まれています。これらの食品を極端に避けることで、これらの栄養素が不足し、消化器の健康や免疫系の働き、さらには長期的な心血管の健康に悪影響を与える可能性があります。

糖質の適切な量とタイミング

⒈摂取量

一般的に、総エネルギー摂取量の50〜60%を糖質から摂取することが推奨されています。例えば、1日に2,000kcalを摂取する場合、そのうち約1,000〜1,200kcalを糖質から得るのが望ましいとされています。これをグラムに換算すると、250〜300gの糖質が必要です。これは、健康を維持するために十分なエネルギーを提供するだけでなく、脳や筋肉の活動に必要なエネルギーを効率的に供給するためです。

しかし、個々の体質やライフスタイル、健康状態に応じて、糖質の適切な摂取量は異なります。例えば、アスリートや運動量の多い人は、エネルギー消費が激しいため、より多くの糖質を必要とします。これは、運動中に消費されるグリコーゲンの補充や、持久力向上のためです。また、成長期の子供や妊娠中・授乳中の女性も、成長や胎児の発育に必要なエネルギーが増加するため、糖質の摂取量を増やすことが推奨されています。

一方で、デスクワーク中心で活動量が少ない生活を送る人は、エネルギー消費が少ないため、糖質の摂取量を抑えることで体重管理がしやすくなります。この場合、過剰な糖質摂取は脂肪として蓄積されやすく、肥満の原因となる可能性があります。そのため、質の良い多糖類を中心に摂取し、血糖値を急激に上げる単糖類、二糖類を避けることが推奨されます。

⒉摂取タイミング

朝食
朝食は、夜間に消費されたグリコーゲンを補充するための重要な時間です。夜間の睡眠中も脳や身体の基本的な機能を維持するためにエネルギーが消費されています。そのため、朝食に適量の糖質を摂取することで、脳と身体に迅速にエネルギーを供給し、集中力や活動性を向上させることができます。また、朝食で摂る糖質には、消化の緩やかな多糖類を選ぶことで、血糖値の急上昇を避け、午前中のエネルギーを持続的に確保することができます。

運動前後
運動前に糖質を摂取することは、運動中のパフォーマンスを向上させる上で非常に効果的です。運動前に適量の糖質を摂取することで、筋肉に十分なグリコーゲンが供給され、瞬発力や持久力を維持することが可能になります。特に、高強度のトレーニングでは、糖質が主要なエネルギー源として使用されるため、事前の糖質摂取が重要です。

運動後の糖質摂取も、筋肉の回復に役立ちます。運動後30分から1時間以内に糖質を摂取すると、消費されたグリコーゲンの回復が早まります。また、タンパク質と一緒に摂取することで、筋タンパク質の合成も促進します。筋肉の修復と成長をサポートするため、運動後の食事は非常に重要な役割を果たします。

夜間は注意
夜間は活動量が少なく、身体のエネルギー消費が低下するため、糖質の摂取には注意が必要です。特に夕食後や就寝前に単糖類や二糖類を摂取すると、消費されなかったエネルギーが脂肪として体内に蓄積されやすくなります。また、夜間の高血糖状態はインスリンの分泌を促進し、これが体脂肪の蓄積を助長するだけでなく、睡眠の質にも影響を与えることがあります。高血糖によって交感神経が刺激されると、深い眠りが妨げられ、結果的に睡眠の質が低下して疲労感が残ることがあります。

糖質の選び方と調理法

まず、精製された糖質は、精製過程でビタミンやミネラルといった重要な栄養素が失われていることが多く、こうした精製糖質は、エネルギー供給には優れているものの、栄養価が低く、「空っぽのカロリー」を摂取する結果につながりがちです。そのため、健康的な糖質選びのためにはできるだけ未精製のもの、例えば全粒穀物や自然のままの野菜、豆類などを選ぶことが望ましく、これらは栄養価が高く、消化吸収もゆっくりと進むため血糖値の安定にも寄与します。

加えて、糖質を含む食品をどのように調理するかも、体への影響を大きく左右します。例えば、揚げ物やバター、クリームを多く使った料理は、糖質と脂質を同時に大量に摂取することになり、これがエネルギーの過剰摂取や体脂肪の蓄積につながります。特に精製された糖質と脂質が組み合わさることでカロリー密度が高まり、結果として肥満や生活習慣病のリスクが増加する可能性があるため、これらの調理法には注意が必要です。そのため、より健康的な選択肢として、蒸し、焼き、茹で、などの調理法を用いることで、油の使用を抑えながら素材の持つ自然な風味を活かすことができます。また、これらの調理法は、食材の栄養を保持しつつ余分な脂肪分を避けることができるため、糖質と他の栄養素をバランスよく摂取する手助けをします。

したがって、糖質を摂取する際は、その質(未精製かどうか)を見極めることと、調理法(油を多用せず、素材の持つ栄養を最大限に活かす調理法)に工夫を凝らすことが重要なポイントとなります。

まとめ

糖質は私たちの身体にとって重要な栄養素ですが、過不足によるリスクもあります。

摂取する糖質の種類や調理法、量やタイミングなどを注意することで、より健康的な生活を送ることができます。

みなさんも、普段から摂っている糖質を少し気にかけてみてください。

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